隠れた人気者あづましずく

あづましずくは福島県の果樹研究所で開発した福島県のオリジナル品種です。

両親はブラックオリンピアとヒムロットで、さかのぼると巨峰の血も入っています。
最近はシャインマスカットや皮ごと食べられるブドウが人気ですが、それに次いで問い合わせの多い人気者です。
巨峰より果肉が柔らかくて果汁が多くジューシーです。
ブドウジュースを食べているみたいと言う方もいます。

甘みは強すぎず、程よい酸味があり、とても食べやすいブドウです。
大粒のブドウの中ではとても早く収穫できる品種で、
福島市でお盆のあたりに収穫できる貴重なブドウです。

そういった意味でも珍しいブドウです。
良いところがたくさんあるのですが、農家からするとジャジャ馬なブドウなのです。

枝がとても弱く、強い風が吹けばあっという間に枝がボキボキ折れてしまいます。
もちろんその分、実の数も減ってしまうので収穫量が少なくなってしまうのです。

さらに、ブドウの軸の部分がとても短くて作業がとてもやりづらいのです。

巨峰より倍まではいきませんが、とても作業に時間がかかります。
福島県の贔屓目なしでもおいしいブドウです。

育てている時は何でこんなにやりづらいんだとイライラする時もありますが、収穫するとやっぱりうまい、作って良かったと思う不思議なブドウです。