この季節はいろいろな花がどんどん咲いてきますね。
近くの桜が満開になってきました。ソメイヨシノでしょうか。
こちらは直売所のエドヒガンザクラ、ピンクが濃いです。
こちらは桃の花、桃色。
こちらはクキダチナ。こんな菜っ葉系は、みんな黄色い菜の花をつけますね。
小さく紫色が見えるのはヒメオドリコソウ。
青い小さな花はオオイヌノフグリ。
こちらは桃の花が地面に落ちたところ。
摘花した花がたくさん落ちています。
今は桃の摘蕾という作業をしています。
桃のつぼみがたくさんついているので、指でポチポチと落としていく作業です。
丸いつぼみが花芽です。花になり実になる芽です。
これを落として、
こうなります。
これから花が咲いて、小さな実になる時期までが低温にとても弱い時期で、霜が降ったりすると花がダメになり収穫がなくなってしまいます。
最近は温暖化の影響か、春先の気温が高くなり花の時期が早くなっています。
花が早く咲くと、突然くる寒波にあいやすく、凍霜害が多くなっています。
今の時期は季節の進み具合に気をつけて、低温にあっても実が残るように考えながら摘蕾をしていきます。
直売所にあるエドヒガンザクラが咲き始めました。
畑に出るのがとても気持ちの良い季節です。
只今芋掘りをしています。
掘ったあとはしばらく寝かせて、1月から焼き芋の販売の予定です。
さつまいもは掘ってから時間をおくとトロッとして甘くなります。
ピオーネは大粒で紫黒色のブドウで、1973年に巨峰を母親にカノンホール・マスカットを父親にできたブドウです。
日本で巨峰に次いで作られているブドウです。
巨峰とはどう違うのですか、とよく聞かれます。
見た目は巨峰に似ていますが巨峰より粒が大きいです。大粒ブドウの中でも大粒になります。
味は巨峰より酸味が少ないです。
甘さは十分ありますが、酸味が少ない分スッキリした味に感じます。
酸味も甘味も濃い味が好きな人は巨峰、
爽やかな甘さが好きな人はピオーネが好みかもしれません。
スッキリして食べやすく、お子さまでも1房くらい食べてしまうブドウです。
皮ごと食べられるブドウの始まりといえばシャインマスカットです。
今も直売所では一番人気で、収穫はまだまだ早い頃から、下手すると桃の時期からシャインマスカットはいつ収穫ですか?
と毎日毎日お問い合わせいただくブドウです。
残念ながら、収穫時期は直前の天気にも左右されるので正確にはお答えすることができません。
シャインマスカットは親が「安芸津21号」と「白南」で、2006年に品種登録されたぶどうです。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所で育成されました。
ちょうど私が農業を始めた頃に出回り始めたブドウで、その頃は知ってる人は知っているブドウだったのです。それが、あっという間に人気ナンバー1になりました。
皮は薄くて噛み切りやすいです。
皮はそのまま食べられますよ、と言っていますが気になる方は皮を剥いて食べても大丈夫です。
皮ごと食べた方が爽やかなマスカットの香りがするような気がします。
皮ごと食べられて、とても甘く、爽やかでとてもおいしいブドウです。
特にお子様や女性からの人気が高いようです。
シャインマスカット続いて皮ごと食べられるブドウが続々と出てきました。
長野で開発された紫色のブドウ、ナガノパープル。
シャインマスカットを親とするブドウもたくさん出てきています。
赤色の大粒ブドウのスカーレット。
赤色の中粒ですが、とても良い香りがするヌーベルローズ。
黒いマスカットという意味で、黒ブドウなのにマスカットの香りがするマスカットノワール。
緑色の次世代のシャインマスカット、マスカサーティーン。
など、皮ごと食べられるブドウはシャインマスカットから始まったのです。
大粒の紫色のブドウといえば巨峰です。
巨峰は1942年に石原早生とセンテニアルを掛け合わせてできたブドウです。
もともと巨峰というのは商品名だったようで、品種名は石原センテニアルという名前だったようです。
果肉はしっかりしています。
甘みは強くありますが、酸味も強くあるのが特徴です。
この酸味が濃い味を感じさせます。
昔ながらの味です。
たくさんの品種が出てくる中で、今も日本で一番作られているブドウです。
あたりまえにいつもそこにある、やっぱりおいしい安心感のあるブドウです。
あづましずくは福島県の果樹研究所で開発した福島県のオリジナル品種です。
両親はブラックオリンピアとヒムロットで、さかのぼると巨峰の血も入っています。
最近はシャインマスカットや皮ごと食べられるブドウが人気ですが、それに次いで問い合わせの多い人気者です。
巨峰より果肉が柔らかくて果汁が多くジューシーです。
ブドウジュースを食べているみたいと言う方もいます。
甘みは強すぎず、程よい酸味があり、とても食べやすいブドウです。
大粒のブドウの中ではとても早く収穫できる品種で、
福島市でお盆のあたりに収穫できる貴重なブドウです。
そういった意味でも珍しいブドウです。
良いところがたくさんあるのですが、農家からするとジャジャ馬なブドウなのです。
枝がとても弱く、強い風が吹けばあっという間に枝がボキボキ折れてしまいます。
もちろんその分、実の数も減ってしまうので収穫量が少なくなってしまうのです。
さらに、ブドウの軸の部分がとても短くて作業がとてもやりづらいのです。
巨峰より倍まではいきませんが、とても作業に時間がかかります。
福島県の贔屓目なしでもおいしいブドウです。
育てている時は何でこんなにやりづらいんだとイライラする時もありますが、収穫するとやっぱりうまい、作って良かったと思う不思議なブドウです。
今年の桃の直売が7月11日から始まります。
今年は霜の被害がありましたが、なんとか直売できる分はありそうです。
今年は過去一番収穫が早く、あかつきは7月20日過ぎ頃には始まるかもしれません。
4月の末にやはり遅霜が来てしまいました。
この時期だからと、火は焚かずに散布できる霜対策の資材を散布しただけでした。
花びらは散って、オシベ、メシベとガクだけになった時期でした。
この根元にもう桃の実ができています。
割ってみると白い小さな種があります。
そこが茶色になっている実がちらほら、
低温障害です。
まだこれから実は少なくする予定です。
それを考えればまだ実は足りると思います。
ですが嫌な予感もする。
なので摘果(実を少なくする作業)は中止してしばらく様子を見ます。
ブドウの新芽も低温で焼けてしまいました。
ブドウはまだ芽が出始めの時期なのでまだ脇の小さな芽が伸びてくれます。芽の数は足りるはずと考えています。
毎年どんどん桃の花の咲く時期が早くなっています。
花が早く咲くと寒の戻りにあいやすく、-2℃あたりより温度が下がると花が焼けてしまって桃がならなくなってしまいます。
2年前にほぼ全滅の被害にあいました。
今年も先日寒い日がありまして、眠い目をこすりながら霜対策で火を燃やしました。
夜明け前がいちばん冷え込みます。
缶の中に米ヌカのロウを入れて燃やします。
天ぷらみたいな良い匂いがします。
桃が満開で炎がきれいですが、
まわりから見たらとても怪しいです。
きちんと消防署に連絡して燃やしています。
霜が心配で今年は花をたくさん残していました。
暖かくなってきたので少しずつ摘花(花を落とす作業)を始めました。
桃はいつもなら、摘蕾(蕾を落とす)予備摘果(小さな実を落とす)仕上げ摘果(ピンポン球くらいの実を落とす)修正摘果(最後の仕上げに悪い実を落とす)と何回かに分けて良い果実を残していきます。
今年は蕾を多く残したので花の時期も一回りします。
ブドウは芽が膨らんで今にも葉っぱが出てきそうです。
これからは遅霜がありませんように。